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[書評] 読後、本は壁に叩きつけるべし

 ハメルの『経営の未来』にパラパラ目を通す。やっぱりアメリカのビジネススクールの先生が書いたものを、日本経済新聞出版社が出す翻訳で読むときに感じる違和感には、なかなか慣れることができない。だいたい、たとえ話が多くて回りくどすぎるよ、アメリカのビジ本は。まあ、ケーススタディという「後付け学習」が主要な世界だからな。
 横道に寄れるけど、書評ブログでアフィリエイトねらいしている人たちは、ロクに本を読んでないね。書いてることがロクでもないというのもあるけど、こんな変な文章、読めないよ普通。そんなことまでして、そんなにカネが欲しいのか。まあ、英語のままなら、かえって分かりやすいのかも。
 それで、この本自体のイライラの理由を思いついて、もう一度パラパラしていると、やっぱりその答えは本文にあった。すなわち「教訓2 経験豊富な管理職は、最高の経営管理イノベーターにはならないだろう」ということ。言い換えれば、ビジネススクールの本を片っ端から読んで、フムフムナルホドとか言って、そういう本が本棚やら机の上やらに積んであるような万年管理職はダメなんだよ、そもそも。そういえばO君が昔『漱石研究』(という雑誌)を手にして叫んでたよ。「おまえ自身が夏目漱石をやらずにどうするんだ!研究して何になる」と。
 羨ましいグーグルの例を読んでさえ「うえー、俺は絶対にこんなやつらの真似はしないし、MBAのジジイが書いた本の言うことなんて信じるもんか!」と、壁に投げつけるようなヤツの方が、ずっと見込みがあるというものだ。本には、そういう使い方が十分ありうる。

 もちろん、周到な本歌取りで、とんでもないイノベーションを起こす人もいるけどね。今日、通勤途中でiPodを誤操作したら、いきなり「ペトルーシュカ」が大音量で流れた。身体中の酸素濃度が一気に上がる感じがした。

 チャイコフスキー→ストラヴィンスキー(好きーつながり)
 白鳥の湖→火の鳥(鳥つながり)
 くるみ割り人形→ペトルーシュカ(人形つながり)
 眠りの森の美女→春の祭典(美女つながり)

 しかしスト氏は、どんなつもりで作曲したんだろうか!ほとんど赤塚不二夫だ。ストラヴィンスキーを聴いて、イノベーションに対する期待と憧れを大きくしすぎるのも、考えものかもな。

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